受講生の声



保育の現場で男・女分け隔てなく働けるように

 

YMSで日本から離れて自分自身を模索する~

ワーホリやYMSビザを活用して、オーストラリアとイギリスで生活。次はニュージーランドを目指している男性保育士のMasa先生。それまで海外に長期滞在したことは全くなかったというMasa先生が、イギリスの保育士資格も取得し、自分自身のこれからを海外で模索しています。柔らかい言葉掛けで子どもたちに大人気のMasa先生に、オーストラリアやイギリスの保育と日本の保育との違い、男性保育士としての心構え、今後YMSでイギリスを目指す人へのアドバイスなどを聞いてみました

Q:元々、オーストラリアに行こうと思ったきっかけは何だったんですか?

大学で福祉学部子ども福祉コースを専攻した後、海外の保育を体験したいと思ったのですが、まずは日本の保育を学んでからにしようと思い、4年間日本の保育園で働きました。そして、次に海外き先を探し始めた際、留学エージェントから勧められたのがオーストラリアでした。オーストラリアでは短い間でしたが保育施設で働く事ができ、オーストラリア人の家庭でデミペア*も経験しました

 

Q:そこから、今度はYMS(イギリスの就労ビザ)に応募されたんですよね?

はい。オーストラリアで出会ったワーホリの人たちは、色々な国に行っていた人が多かったので自分もそうできればと思いました。オーストラリア滞在中に幸運にも YMS(イギリスの就労ビザ)に当選したので、次の行き先をイギリスに決めました。ただ、その時に自分のこれからの人生を考えて、今までやってきた保育を極めるのか?別の仕事につくのか?と悩みました。そこで、オーストラリアを発つ前に、ボランティアで子供と関わるイベントに参加し、「本当に保育が好きかどうか、本当に子どもが好きかどうか」を、再確認しました。

 

Q:イギリスの保育士資格コースを受講することになった理由は

大学在学中にイギリスへ研修へ行き、そこで海外の保育に興味を持ったのがきっかけです。また大学教授からこのコースがあることを在学中に教えてもらっており、YMSが取得できた時点でイギリスの保育士資格コースを受講しようと決めていました。

 

Q:実際に、イギリスの保育士資格コースを受けてみた感想を聞かせてください。

 日本アドバイザーが最初から最後まで担当して下さった事、担当アセッサーの津坂先生が日本の保育、幼稚園の経験を持っていらした事が何より私が最後までやり切れた理由だと思います。私は英語が苦手なので、今回の資格取得は私の中で大きな挑戦でした。私が知っている保育の経験と出題される問題の答えを組み合わせて英語で答えを導き出す事は本当に大変でした。コースを達成するために沢山のアドバイスと励ましの言葉をかけて下さった津坂先生には感謝しています。

Q:日本とオーストラリアやイギリスの保育の違いはありますか?

オーストラリアとイギリスの違いはさほど感じませんでしたが、日本とは全く異なります。海外では、子どもたちを自立させるために、保育士が手助けをしているというアプローチの仕方なので、先生たちの子どもへの話し方や伝え方、全般的な子どもへの関わり方が違います。こうした保育を直に体験できるだけでも、自分にとってプラスになっていると実感しています。

 

Q:圧倒的に女性の多い職場で、男性保育士に必要なことは何だと思いますか?

単純に言えば、慣れるしかないというのは正直なところです。最近、徐々に男性の保育士も増えてきているので、少しずつ状況も変わってきているとは思いますが、イギリスでもまだまだ男性保育士は少数派なので。実は、大学で「男性保育士の必要性」というテーマで卒論を書きました。家族にお父さんがいて、お母さんがいるように、保育園にも男の保育士も女の保育士も分け隔てなく必要だと思っています。

 

QMasa先生にとって保育の素晴らしさとは何ですか?

毎日関わっていく中で、子どものちょっとした発見や昨日までできなかったことができるようになったりする瞬間をライブで共有できることです。子どもは一人ひとり、1つとして正解のない成長を遂げていきます。そんな子どもたちと日々関わることで、自分の方が学ばされることも多く()、子どもの成長していく上での行動や発想を知りたいとう知識欲が枯れることはありません。

 

Q: では最後に、これからYMSでイギリスに来て働こうと思っている人へのアドバイスはありますか?

私自身オーストラリアに行くまで、海外とは全く関わりのない生活をしてきました。実は英語も苦手で、途中で英語が嫌いになり、なぜ海外にいるのか?自分は何がしたかったのかさえ、わからなくなりました。そんな時に悩みを聞いてもらっていた友人の一言で、「いつまでも人に頼ってはいられない。自分で考えて、答えを出さないと」と目が覚めました。

この5年間を振り返ると、いろんな人に出会い、たくさん恥をかいたり、失敗したおかげで今の自分がいる気がします。ですから海外で生活するなら、ネガティブな経験だって敢えてした方が良い。1つ1つの経験が必ずこれからの自分の自信につながります!

 

*学校に通いながら、その合間に家事や子供の世話を行う制度


YMSでナーサリーで働きながら、イギリスの保育資格も取得し、欧州10か国に旅行も!

 

~着実に未来の夢に向かって前進~

YMSビザでバンビーニナーサリーで働きながら、イギリスの保育士資格も取得し、将来は日本でインターナショナル保育園を経営したいというしっかりしたビジョンを持つMiyuki先生のインタビューです。仕事もプライベートも充実した2年間を過ごしたMiyuki先生に、YMSのこと、イギリスでの仕事探し、保育士資格コースについてやイギリスの魅力なども聞いてみました。

Q:イギリスに来ようと思ったきっかけは何だったんですか?

中学3年の時から私の夢は保育士になることでした。その思いは1度もブレることなく、大学で保育を勉強し、資格を取って日本で保育士として働きました。その経験を海外でも生かしてみたいという思いがフツフツと湧いてきたからです。

 

QMIYUKI先生はYMS(イギリスの就労ビザ)でイギリスに来られたんですよね?

はい、YMS(イギリスの就労ビザ)で2年イギリスに滞在しました。私が海外で働きたいと思ったのがちょうどコロナの後で、選択肢がイギリスかカナダしかなかったんです。だから、まだ抽選だったYMSに1回で受かったのはとてもラッキーだったかもしれません。他の国のワーホリの滞在期間が1年のところ2年間働けるのもYMSの魅力でした。

 

Q:日本を出る前に準備したことはありますか?

大学時代も英語は勉強していましたが、渡英前に3か月語学学校に通って、英語をブラッシュアップしました。

 

Q:どうやって仕事を探したのですか?

私は求人サイトじゃなくて、それぞれの園のウェブサイトを見るようにしています。たまたま見つけたバンビーニナーサリーは保育士の求人もしていて、日本人のスタッフがいたので安心でした。

 

Q:イギリスの保育士資格コースを受けようと思ったきっかけは?

ただ保育士として働くだけでなく、何か努力したことが目で見えるものを残したかったからです。働いていたナーサリーで資格コースの実習もできたので、学んだことをすぐ現場で生かすことができました。

Q:イギリスの保育士資格コースの良い点や大変だったことは?

保育士として経験を積んでから、改めてこのコースで学びなおすことで腑に落ちることが多々ありました。それ以外にも、イギリス式のインディペンデントラーニングという、自主的にリサーチして学ぶスキルも身につけられたと思います。大変だったのは、EYFS(イギリスの保育指針やカリキュラム)に沿って、実習の保育計画を立てることです。アセッサー(指導担当)とも話し合いながら作成していきました。 

受講中は、平日の仕事後にレポートを1本仕上げることや、休日の2~3時間を勉強に充てる目標を立てて頑張っていたので、晴れて資格を取れた時には、すぐに応援してくれていた母に報告しました!

 

QMiyukiさんの経験からイギリスの魅力を教えてください

イギリスからはいろんなヨーロッパの国に旅行できるのが最大のメリットです。私はこの2年間で、スペイン、イタリア、ドイツ、ポーランド、アイスランドなど10か国以上を訪ねました!中でも安くて、きれいで、食べ物がおいしいイタリアが大好きで、好きなアニメの聖地巡りで、ナポリやカプリ島などイタリア全土を回ったのが良い思い出です。

他には、イギリスは建物なども古くて、街のあちこちに歴史の重みを感じられるところです。ロンドンは美術館も無料なので、以前は全く歴史に興味がなかった私も、アートや歴史に随分と関心を持つようになりました。

 

Q:海外で暮らすうえで大切なことは何だと思いますか?

あまり細かいことにこだわらないようにすることです。日本のようにサービスが行き届いていないことも多いので、「何で?」と思うようなことが起きても、「まぁ、いいや」と思えたら気持ちが楽になります。それ以外にも、ある程度の英語のベースを身に着けてきたほうが、仕事でもプライベートでもいろいろなことを吸収しやすいと思います。私も保育をしながら子どもに言いたいことが出てこない瞬間がたびたびあり、言葉の壁を実感しました。

 

Q:日本に帰ってからの計画や将来の夢はありますか?

まずはインターナショナル保育園で働いて、将来的には自分で保育園を経営したいです。そこで、子どもの月齢に合わせたクラス編成や英語を取り入れたプログラムを提供したいと考えています。その時に、保育士資格コースで学んだEYFS(イギリスの保育指針やカリキュラム)や、イギリスのナーサリーで過ごした実体験が必ず役立つと思っています。


 

育児をしながらでも学べた

そのスキルや経験はとても貴重です

 

Hiroさん    

特別支援学校教員30代)日本在

資格を取ろうと思ったきっかけは?   

今後のイギリスでの生活の可能性を考え、日本にいる間にイギリスで使える資格を取得できればと思ったのがきっかけです。

 

受講はどうでしたか?

保育士としての経験がなく、全く無知からのスタートでしたが、ちょうど第1子を出産した頃だったので、本当に身近で必要な知識をタイムリーに得ることができました。

 

イギリスのナーサリー実習は、全く新しい環境なので心配もありましたが、働いている方々や子どもたちはとても親切で、安心して実習にのぞむことができました。イギリスで直接英語に触れながら、現地の子ども達と関わって実習できたことは、とても貴重な体験です。

 

自主性を伸ばすイギリスの教育を、日本の小学校の授業づくりの参考に

 

Keisukeさん

教師(20代)  日本在

資格を取ろうと思ったきっかけは?

私は大学で保育を専攻していたので、保育園や幼稚園で実習をしたり、日本の保育制度を勉強していました。そのうち、日本の保育と海外の保育の違いを知りたい、今の保育の強みや弱みを知りたいと思うようになりました。そうすれば、自分が教育に携わる上で良いところは伸ばしていき、足りないところはどうすればよいのか参考にできると思い、資格を取得することに決めました。

 

受講はどうでしたか?

イギリスのナーサリー実習では、実にたくさんの日本との違いがありました。中でも1番心に残っていることは子どもの自主性を大切にしている点です。
実習中子どもは、自分のやりたいことや意見を伝えてくることがとても多かったです。それを実現するためにはどうすればよいのかを考える姿も見ることができました。また、子どもの自主性を育むための先生の声かけや環境づくりがなされていたことに1番違いを感じ、強く印象に残りました。そしてそれが、今の日本の教育の弱みを感じた点でもありました。

 

今現在は?

私は今、小学校の教員として働いています。イギリスのナーサリー実習で学んだ自主性を、学校の授業でも伸ばせるように、自分の意見を大切にしたアクティブラーニングを実践しています。これからも自主性を育むための授業づくりをしっかり心がけていきたいです。

 

 


 

きっかけは、ちょっとした興味本位

それが今、教育の世界観を広げることに

つながっている

 

Shigekoさん

保育士40代) 日本在

資格を取ろうと思ったきっかけは?

保育関係の検索をしていたら偶然この資格のサイトを見つけました。最初は興味本位で拝見していたのですが、そのうちに日本と海外の保育では何が違うのか、とても興味が湧いてきたんです。この資格コースは、日本とイギリスの保育教育を比べる良い機会になると思い、受講を決めました。

 

受講はどうでしたか?

通信教育のような自宅学習とスクーリングがありますが、レポート提出期限も余裕を持って設定できたので、仕事をしながら無理なく受講することができました。私の受けたスクーリングは週末に一日がかりで臨むものでしたが、受講内容も分かりやすく和んだ雰囲気で受けることができました。

イギリスでの保育実習では、スタッフがサポートをしてくださったおかげで安心して取り組むことができました。大変なこともありましたが、海外の保育園の雰囲気を実際に体験することは、人生においてとても貴重な経験。日本と海外のそれぞれの保育の良さ、両国の教育の観点の違いなど多くの事を学ぶことができました。

海外の教育について学び、自身の保育と照らし合わせ、教育の世界観を広げることにつながったり、実際の保育実践にしっかり活かせると思います。

 

今現在は?

子ども達とじっくり一つの事に取り組んでみたり、子ども達一人ひとりの個性が尊重できるよう自分の対応のやり方を個々に変えてみたりするなど、イギリスの保育理念を取り入れて学んだことを活かしています。おかげで受講前より、周りをよく観察してじっくりと対応できるようになりました。今でも日本の指導要領と共に、資格コースのテキストも参考にしながら保育活動に取り組んでいます。 

 

知識や経験もないゼロからのスタート

不安だらけだった実習も、やり切った後に強い自信へつながった!

 

Rumiさん

学童保育指導員(20代)日本在

資格を取ろうと思ったきっかけは?

子どもが好きで、大学で心理学を勉強していた時に心の発達やそれ以外の発達に興味を持ちました。また、母が保育士だったこともあり、子どもたちと関わる仕事がどんなものか知りたいという気持ちもありました。そんな時、Facebookでこの資格コースの説明会の記事を見つけて、早速説明会に参加したところ、私の好きな英語を使ってグローバルな子どもたちと触れ合いながら勉強できる機会だと確信し、受講を決意しました。

 

受講はどうでしたか?

初心者で全くの未経験だったので、受講前は保育園のイメージすらできていませんでした。また、実習は海外ということもあり、怖気づいてしまい不安だらけでした。実習が始まってからは、とにかく目の前のことを消化するのに必死で、1日の反省をした時に活動中には様々なことに気づけない自分が悔しくて苦戦することもありました。
しかし、アセッサーの先生や現地の先生方が、優しくご指導してくださったり相談にのってもらえたことで、少しずつ慣れていき、安心して学べるようになりました。
英語でのコミュニケーションは不安でしたが、先生方が子どもたちにする声かけ、手遊び、読み聞かせなどを行なっている姿を実際に見て、まずは真似してみることから始めました。そうすることで次第に自分自身に落とし込むことができたのは大きな収穫でした。
そのことが良い刺激となって、子どもたちと関わることや英語も楽しめるようになり、とても勉強になりました。イギリスの保育現場において、子どもたちがどのように日々成長しながら過ごしているのか、先生方はどのように関わっているのか、こういった現地でしか味わえない経験ができたことは、今の私の強みとして自信になっています。


 

今までの仕事と育児の経験を

活かしたい!

 

Rinaさん

保育士(30代) イギリス在

資格を取ろうと思ったきっかけは?

出産と育児がひと段落してまた仕事を始めようと考えていた時に、保育士コースの受講を決めました。結婚前には日本のインターナショナルスクールやイギリスで幼稚園アシスタントとしての仕事経験が4年ほどあり、また自分でも育児をしてきました。そういった経験を是非将来に活かしたいと思ったからです。

 

受講はどうでしたか?

育児に関しては知識があっても、保育に関しては始めて学ぶことも多くとても為になりました。
コースの中では、イギリスでの保育の基本となる指針をはじめ、規律やカリキュラムについても学びます。講義に参加したり、自分で本やインターネットを通じて知識を深めながらレポートを完成させていきます。

実習では、実際の保育施設で自分が計画した遊びや活動を子どもたちと一緒に行います。アセッサーが評価していると思うと緊張するので、それはなるべく考えないようにしていました()。 子どもの反応によって、悩んだりすることもありましたが、実習後にアセッサーの評価やアドバイスを聞くことで、次の実習ではもっと上手くやるぞという前向きな気持ちになれたのを覚えています。

 

今現在は?

資格の取得とほぼ同じ時期に、ロンドンの保育施設で仕事を得ました。そこで、保育アシスタントとして勤務しています。イギリスでの保育資格の学習と取得を通じて自身がつき、保育に限らず様々な事に興味や意欲が増した気がします。

子どもを相対的に評価せず、一人一人個別に目標設定するイギリス式保育に驚きと感動!

 

Reikaさん

 

臨床心理士/保育士(40代) イギリス在

資格を取ろうと思ったきっかけは?

私はもともと、日本の病院や教育機関で心理の仕事をしており、渡英直前に勤務していた保育園では障害児教育を担当し、集団生活が難しい子どものサポートをしていました。このコースを通して、乳幼児期の認知や身体、情緒的な発達の理解を更に深め、それをどのように実践して役立てるかといったことや、子どもの福祉や安全に関する法律なども学べると知り受講を決めました。

 

受講はどうでしたか?

コースでは課題提出と実習を行いましたが課題については自分で文献を探してレポートを作成するので、テキストや正解に縛られずのびのびと楽しんで取り組むことができました。

実習は1人を観察、理解する縦断研究から集団を対象に行う実習へと段階が考慮されているうえに、現地の保育士さんに予め実習の目的や内容等伝えるとスムーズに実習が進むようにサポートしてくれたので大変助かりました。

コースを通して日本との違いを感じることは沢山ありましたが2つほど驚いたことを挙げると、まず、子どもを相対的に評価せず一人一人の発達状況と課題を明確にして細かい目標を常に設定すること、それを職員が共有して皆で責任を持つということ。また年齢に関わらずいけないことは言葉で説明し、きちんとできたら「ありがとう」と伝えたことです。どんなに幼い子どもであっても人として尊重する姿勢にとても感動しました。

 

今現在は?

非常に貴重な異文化体験ができたので、今後はその経験と取得した資格を活かして日本やどこかの国で心理及び保育の活動をしていけたらと思っています。